2000’5月17日

『無題』

父は言う『お前だけが父さんの見方だ･･･』
僕もそう思う
あの時父さんは僕を抱きしめて泣きながら言っていたね。
覚えてる？
最初で最後の涙だった。

忘れるわけが無い。

父さんに抱きしめられて僕は正直驚いたんだ。
そして理由は分らないけど僕も泣いていたんだ。
それから暫くして父さんは居なくなった。

僕を置いて････。
何も言わず、ただ風の様に遠くに。